甘いものに目がない私、ついつい、チョコやケーキに手が伸びます。特に食欲の出る生理前から生理中にかけて。でも、最近、たくさん食べすぎたときは、生理痛がひどくなる気がしてきました。甘いものと生理痛って関係あるのかなあ?
中国漢方では?
生理時に塊ができてすっきり排泄しにくい、腹痛・腰痛・頭痛などの痛みがおきたり、肩こりなどの血行不良を、漢方では「瘀血」と考えます。「瘀血」は、冷えや運動不足・ストレスなどでおきることもありますし、食生活が原因でおきることもあります。食べ物の場合、野菜や豆類・海藻などをとらず、肉類や動物性の脂肪・揚げ物・甘いもの・味の濃いもの・加工食品ばかりになると、「瘀血」傾向になりやすくなります。冷えやストレスに弱い女性は、食事の要因が重なると、比較的簡単に「瘀血」になり、生理痛として現れやすいのです。スイーツも、ティータイムや食後の楽しみではあるのですが、ほどほどにしたいものです。
中国漢方には、「活血薬」といった、血行に働きかける薬があります。
□生理痛・生理時塊ある、頭痛・肩こりもよくおきる、くまができやすい→冠元顆粒
□生理痛・生理塊ある、出血多い、あざができやすい、肥満傾向→田七人参茶
□生理痛ひどい、冷え・腰痛がある、筋腫・ポリープなどができやすい→爽月宝
などがよく使われるお薬です。
養生法など
生理中に、痛みがあったり、生理血の色が黒っぽいときは、子宮内の血流がよくないはずなので、生活や食事を見直す必要があります。ほおっておくと、生理血のスムーズな排泄ができず、子宮内膜症、子宮筋腫などにもなりやすくなります。また、「瘀血」は、とりすぎて代謝できない水分の「痰湿」といっしょになり全身の症状になると、にきび・ふきでものや肥満・高脂血症などにもつながり、しつこく体に残るようになってしまいます。
バランスを考えた食事を心がけることがまず大切。お菓子や甘いものは、ある程度、食事をきちんとしたうえで、ほどほどにとることが大切。いつもいつも、食事の代わりにしてしまうのはよくありません。食事の時は、季節の野菜を、なるべくあっさりとした調理法でたっぷりとること。海藻・きのこ類・こんにゃく・豆類なども積極的にとるとよい食品です。冷えもある人は、たまねぎ・ねぎ・にらなど香りの強い野菜も積極的に。シナモン・山椒・にんにく・しょうがなどを調理に使うのもおすすめです。
特に生理中は、甘いもののほか、アイスやビール、刺身、生野菜など冷やすものも注意が必要です。薄着やクーラーによる冷えにも、気をつけましょう。お風呂は、シャワーだけでなく、湯舟につかったほうが血行がよくなりますし、入浴後のストレッチなどもよい方法です。