こんなお悩みお持ちでは?

狭心症のような胸の痛みが気になります。検査では異常なしといわれたけれど。

そろそろ更年期と感じる時期から、胸のあたりの痛みを感じるようになりました。
狭心症ではないとの診断ですが、痛みがあるのはつらいし不安です。何か原因があるはずですよね。

心臓を取りまく冠動脈の奥深くには、微小冠動脈という細い血管がはりめぐらされ、心筋に酸素や栄養を供給しています。

この微小冠動脈が十分に拡張しなかったり異常に収縮したりすると、胸痛などを感じることがあります。この場合、冠動脈の太い血管は正常なので、心電図・血液検査・エコー・レントゲンなどでは不明となり、微小循環狭心症の疑いといわれるかもしれません。

微小循環狭心症の場合、女性ホルモンの低下が関係し、更年期の女性に多くみられます。30分程度胸痛が続き、運動時も安静時でもおきます。検査しても異常がみつからない、治療を特に必要としない、そんなときは、微小循環に働きかける生薬製剤を試してみたらいかがでしょうか。

起立性調節障害(OD)

子供が起立性調節障害(OD)といわれました。朝なかなか起きられず、めまいやたちくらみがするようです。暑くなってきてからひどくなり、食事もとれず学校にも行けないことがあります。漢方で、体質改善できますか。

ODは、10代前半・思春期の子供に多くみられ、主な症状に、起床時のめまい・たちくらみ・倦怠感・動悸・吐き気・腹痛などがあります。成人になっても、継続することがあります。特に低血圧の人では、長引いてしまうこともあるようです。

起床時には、心臓に戻る血液が減少して血圧が下がるため、自律神経の働きで血圧を上げる必要があるのですが、思春期のお子さんなどでは、自律神経がうまく機能しななかったり、ホルモンバランスの変化などで、血圧が調節できず、脳の血流が低下し、さまざまな症状がおきることがあります。午後になると交感神経が働きだすため症状が軽減し、夜は元気になることも多いです。

中医学で考えると、「気虚」(疲れやすい、めまいや立ち眩みを起こしやすい、だるい、動くのがおっくう、動くと疲れる、食欲がない)「痰湿」(ふわふわしためまい、気持ち悪さ・吐き気・雨天で調子が悪い)
「血虚」(たちくらみを起こしやずい、貧血傾向、疲れやすい、眠りが浅い)の体質と、症状が似ています。食事や生活リズムの見直しや運動のほか、体質や体調ににあわせた漢方を活用すると、早く体調を戻す手助けになりますよ。

温度差に体がついていかない。寒暖差疲労?

春は、寒暖差が激しいせいが、体の調子がいまひとつよくありません。朝晩と日中の気温差はもちろん日ごとの差も大きいから、頭痛や、肩こり、めまい、たちくらみ、だるさなど、いろいろな不調がでます。寒暖差疲労っていわれるものでしょうか。

気温や湿度、気圧などが変化したときには、自律神経が働いて体がスムーズに対応できるよう、微調整をしてくれますが、変化が大きすぎたり、体に余力がないと、調節が追いつきません。また、春は、緊張することも多い時期で、こうした環境も自律神経の負担となっています。漢方では、下記のタイプの人が、寒暖差で、体調不良を感じやすいかもしれません。

「気血不足の人」(冷え症、低血圧、貧血傾向、疲れやすい人、睡眠不足、食事不規則の人)は、急な血管の収縮や拡張で、脳の血流不足や、汗腺の開閉のエネルギー消耗で、だるさや疲れ、めまい、たちくらみなどがおきやすくなります。

「肝の弱い人」(気疲れする、目が疲れやすい人、PMSひどい人、筋肉がつりやすい人)は、ふだんから筋肉や血管が緊張で収縮しやすく、温度差などでさらにその傾向が強くなり、肩こりや頭痛、体の痛みなどがでることがあります。

血行不良の「瘀血傾向の人」(頭痛・肩こり・生理痛などが起きやすい人)は、血がドロドロで血流が悪いため、さらに、血管の収縮や弛緩の繰り返しで血行が悪くなり、頭痛や肩こり・冷え・むくみなどを起こしやすくなります。

もちろん複合したタイプもありますし、生活習慣も影響してきます。体質をフォローする漢方を活用して整えると、症状は軽減されますよ。

イライラや気分のうき沈みが激しくて生理前、無性にイライラしたりする

最近イライラや気分のうき沈みが激しくて生理前、無性にイライラしたり、生理の後は落ち込みやすくなったり。春先は特にひどい気がする。わき腹のあたりも張って痛く、げっぷがでたり。これは月経前症候群(PMS)でしょうか?

イライラは、性格のせいばかりでなく、女性ホルモンの変化、中医学だと、気や血、陰陽のバランスが崩れてしまっているからと考えます。特に女性の生理前の高温期(黄体ホルモンが多い)は、体温も高く、陽気が盛んです。

でも女性は頃血が不足していることが多く、気と血のバランスがうまくとれず、気が余り、
イライラ、体やわき腹の張った痛み、のぼせなどが起きやすくなるのです。

また、生理の後は、気や血を失うので、血の不足から、落ち込みやすくなったり、不安感・不眠が起きやすくなることがあります。
気をうまくめぐらせたり、血を補う漢方で、気持ちや体調をコントロールすることができますよ。