私ももしやドライマウス?

 秋になって、涼しくすごしやすくなったのはいいけど、なんか口の中や、喉のあたりが渇いて不快です。舌も乾燥して痛いし、食べ物ものみこみにくい感じ。これもしかしてドライマウスってやつ?お年寄りに多いって聞いたけど。。?

 ドライマウスは、唾液の分泌が少なくなり口腔内が乾燥する現象です。口の乾燥感や、べたつき・口臭などのほか、ひどくなると、舌がひび割れ痛みを伴ったり、会話が苦痛になる・食べ物が飲み込みにくくなることもあります。唾液の自浄・抗菌・保護などの作用も弱くなるため、歯槽膿漏や虫歯などにもなりやすいといわれています。喉が渇くのとは、ちょっと違う口の乾燥感。水分をとっても、飴を口にしても、なんとなくすっきりしないですよね?

中国漢方では?

 体の中の陰陽のバランスが崩れて陰液(体の中で機能する水分)が不足してしまうと、「陰虚」という状態になります。五臓六腑でいうと「肺」や「胃」が関係が深く、「肺陰虚」や「胃陰虚」という状態で、口腔や喉に必要な水分が不足し潤すことができなくなるので、口や喉の乾燥感・から咳などの、水分不足状態がおきてきます。慢性化したり、全身の水分不足をともなう場合、「肺腎陰虚」などといいます。加齢や女性の場合更年期以降、陰も不足しやすくなるため、ドライマウスは中高年以降の人に多くみられます。

 中国漢方には、「補陰薬」や「補腎(陰)薬」といった、陰液を補い口の中を潤す薬があります。

□口や喉の乾燥感、から咳、声がかすれる、ドライマウス→麦門冬湯
□口の渇きが慢性化、腰が痛かったりだるい、肌乾燥、ほてる、アレルギーある→八仙丸

 などがよく使われるお薬です。

養生法など

 陰液の不足からくる乾燥感はひどくなると、話したり食事も苦痛・舌が痛くてたまらないなど普段の生活に支障をきたすほか、ウイルスや雑菌が付着しやすく虫歯・歯槽膿漏・咽頭炎・気管支炎などになりやすくなります。慢性化して肝の陰液も同時に不足すると、目の乾燥感も現われてきます。

 体を潤す食品は、豆腐・きゅうり・とうがん・すいか・トマト・メロン・梨・りんご・桃・ぶどう・豆乳・牛乳・白きくらげ・はちみつなどです。腎陰を補い強くするのは、黒ゴマ・くり・くるみ・松の実・ぎんなん・山芋・えび・魚介類です。口や肌が乾燥しやすい人は、積極的にとることをお奨め。

 一部のお薬(抗鬱薬や抗圧剤)やストレスは、ドライマウスを悪化させる要因になるといわれています。薬の服用などは慎重に。また、漢方では、これらの薬やストレスも、陰液を消耗すると考えます。スポーツなどで汗をかきすぎても、体の陰液が消耗して、陰液不足になることがあります。特に、夏のスポーツやサウナ・暑いところでの作業は、要注意。夏、汗をかくときは、水分と麦門冬のはいった麦味参などの補給がお奨めです。