生理前胸がはって痛い

 以前から、生理前は、イライラしたり、お腹や胸が張るかんじがしてたけど、最近は胸のハリが強くなって、痛いくらい。自然現象で仕方ないんだろうけど、けっこうつらいのよね。集中力もなくなるし、まわりにも怒りっぽいといわれるし、気をつけてはいるつもりだけど。。

 生理前は、たいていの人は、PMSとまでいかなくても、イライラしたり、張るような痛みがあったり、食欲が亢進したり、むくんだり不快な症状が出ます。でも、張りを通り越して痛かったり、頭痛や張痛がひどいのは、身体のバランスが崩れている証拠です。

中国漢方では?

 漢方の陰陽説で考えると、生理前の高温期は、身体の機能が活発になり陽が増加する時期と考えます(生理周期における漢方の陽は西洋医学の黄体ホルモンの働きに似ています)。「肝」のめぐらす機能が正常でない、充分に血がないと、病理的に「陽」が過剰になり、イライラ・興奮・怒りっぽい・肌が荒れる・食欲過亢進などがおきてしまいます。それが、衝脈・任脈という女性特有の経絡でおきると、胸のハリ・痛みや生理不順などのトラブルとして現れてきます。衝脈・任脈は、生理・妊娠・出産に大きく関係している脈絡と考えています。

 中国漢方では、「疏肝薬」の中でも、衝脈・任脈のトラブルに働きかけるタイプの薬で、コントロールしてゆきます。

□うつ・おちこみ、イライラ、胸の張った痛み、貧血・冷え気味→星火逍遥丸
□イライラ強い、胸や脇の張った痛み、ややほてり気味、舌も赤め→加味逍遥散
□イライラ、プロラクチン高め、胸の張り強く乳汁分泌することも→炒麦芽

 などがよく使われるお薬です。

養生法など

 「肝」のめぐらす機能は、がまんやストレスや、辛いものの食べすぎ、よい血の不足が原因で悪化しがちです。PMS、生理不順、高プロラクチン血症、乳腺症、自律神経失調症、高血圧、不眠症などになりやすくなります。

 「肝」は「酸」味が養います。すっぱいものを積極的に。かんきつ類・梅・酢・ぶどう・いちごなど。牡蠣や、貝類、くこの実、菊のお茶などもお奨めですがまずバランスのとれた食事が大切。辛いものや刺激の強い食べものは、よけい興奮させるので控えめに。