マタニティーブルー(産後うつ)

 女性にとっては、うれしいはずの出産後ですが、人によっては、涙もろくなったり憂うつ感を感じたり、集中力の低下を感じることがあります。プロゲステロンやエストロゲンといったホルモンの分泌が少なくなるためともいわれています。出産で消耗した体を休めるための自然現象でもあり、一般的には、2週間程度で軽減するといわれています。でも、情緒不安定や食欲不振などがひどくなってくる場合は要注意です。

 漢方では、「気」は気持ちの元気さ、「血」は気持ちの安定に大きく関係するると考えますが、もともと少なめの人の場合、出産の消耗で、「気血」はとても不足した状態になってしまいます。 産後、「気」「血」をたっぷり補うことは、おっぱいの出をよくするのはもちろん、気持ちを安定させるのにも大いに役立つのです。

おちこみ・疲れが強い状態

 漢方の「気」は、何かをやろうとする気持ちのほか、血を流したり体内のあらゆる機能の原動力です。「気虚」が強いと、すぐ疲れてしまい、なかんか気力ややる気がでません。そのため、おちこんだり、自己嫌悪に陥りがちです。

 消化のよいバランスのとれた食事がおすすめですが、なかなか積極的に食事を作る気が起きないかもしれません。せめて、冷たいもの・こってりしたもの・刺激の強いものは避けたほうが無難です。

 漢方では、「補気」や「補血」のお薬を利用します。 補中益気丸、十全大補湯、婦宝当帰膠など。

めまい・不眠が強い状態

 漢方の「血」は、体をめぐり暖めたりするほか、気持ちの安定にとても関係が深いと考えます。めまい・たちくらみのほか、気持ちが落ち着かない・不安感・落ち込みやすい・寝つきが悪いなどの症状が出やすくなります。肌や髪の乾燥・冷え・目の疲れなどもよくある症状です。

 もちろんバランスを考えた食事が大切です。 なつめ・レバー・プルーン・くこの実・黒きくらげ・黒ゴマ・黒砂糖・ゆり根・おし麦・はすの実などは、血をふやし気持ちを安定させる食材です。

 漢方では、「補血」「養神安神」のお薬を利用します。 帰脾錠、婦宝当帰膠など。