産後太り

 出産後、妊娠中から増えた体重が思うようにもどらない、体重や体型が気になるという人は、多いと思います。食事の量が増えてもどらない、生活習慣が変わって運動量が減ったなどのほかに、出産によって体質がかわってしまってしまうことも原因のひとつです。

肩こり・頭痛などが強いタイプ

 漢方の「瘀血」とは、血行不良で血の流れが悪く血中の老廃物もうまくおいだせない太りやすい状態です。もともと瘀血傾向が強かった人、産後の食生活が偏っている人は「瘀血」傾向がより強くなることがあり、思うようにダイエット効果がでません。全体的に固太り、食欲旺盛、血圧が高め、顔色がくすんだり色素沈着がある、生理痛や生理時塊が多いなど。

 野菜や海藻、こんにゃく・きのこなどをたくさんとりいれたうす味の食事をベースに。 揚げ物や、こってりしたもの、肉、乳製品、甘いものが過剰になると、瘀血傾向も強くなりやせにくくなります。 積極的に体は動かしたほうがよいタイプ。

 漢方では、「活血」のお薬を利用します。 冠元顆粒、水快宝など。

むくみ・下半身太りなどが強いタイプ

 漢方の「気」は、筋肉を保って代謝を活発にし、水分をおいだす働きがありますが、出産で気を消耗し気虚の強い人は、代謝が悪くなってしまい、食べなくてもやせません。また、水分は体の下にたまり、筋肉をささえる力も弱いので、下半身だけ太ってしまいます。ほかに、疲れやすい、風邪をひきやすい、だるい、食後眠くなるなどの症状もよくあります。

 豆やお米、野菜、きのこなども取り入れたバランスのとれた食事が大切。 水分の代謝をよくするハトムギ・緑豆・きのこ類・とうがん・だいこん・こんやゃく・プアール茶・ウーロン茶などはおすすめ。 急に激しい運動は気を消耗して逆効果。ウォーキング程度の運動やストレッチから。

 漢方では、「補気」や「利湿化痰」のお薬を利用します。 星火健胃錠、防已黄蓍湯など。

腰痛・冷え・下半身太りが気になるタイプ

 漢方の「腎」は、お腹や腰をあたため支えたり、各種ホルモンのバランスを保つ働きがあると考えます。出産は、気血とともに、腎も消耗するので、もともと腎の機能が弱かった人、出産後体調が悪かった人は、腎虚傾向が強くなることがあります。お腹や腰の辺りが冷えて代謝も悪くなるので、下半身を中心に重だるくむくんだような太り方になります。ほかに、腰痛・頻尿のほか、生理痛・筋腫・ポリープなど婦人病がおきることも。

 バランスのとれた食事が大切ですが、特に昆布・海藻・黒豆・黒ゴマ・など黒いものや、山芋・なまこ・納豆・おくらなどねばねばした食品もおすすめ。

 漢方では、体質に応じた「補腎」のお薬を利用します。 八味地黄丸、海馬補腎丸など。