花粉症も衛気で対策…症状を軽減し体質改善 2009年4月8日付

 春先になると、花粉関連の情報の多さに、花粉に苦労される人の多いことをあらためて感じます。毎年その対策に頭を悩ます人も多いのではないでしょうか。

 中医学には、「正気」(免疫力、抵抗力など)があれば「外邪」(ウイルス、花粉、冷えなど病気を引き起こすもの)は体内に入り込めない、という考え方があります。正気の一つで皮膚や粘膜のバリアの役割をする「衛気(えき)」が充実していれば、花粉症もおきにくくなると考えるのです。

 衛気を高めるには、補気の生薬黄ぎを中心に、胃腸の働きを良くする白朮(びゃくじゅつ)、抗アレルギー作用のある防風を加えた玉屏風散(ぎょくへいふうさん)がよく利用されます。くしゃみやさらさらした鼻水が多ければ、体を温め、過剰な水分を追い出す漢方を、目などの痒(かゆ)みが強ければ、炎症を抑える漢方を、それぞれ組み合わせるとより楽になるはずです。これらの漢方は、症状を楽にしつつ、体質改善作用もあります。

 また、衛気を守るためには、和食中心のバランスのよい食事が大切です。特に豆類、きのこ類、山芋などの食材はお勧めです。皮膚を強める水泳や適度な運動もよい方法です。逆に衛気を弱めるのは、冷たい水分や生もの、甘いもののとりすぎ、食べすぎや偏食、睡眠不足、ストレス、不規則な生活などです。多忙な人にとって、休養や食事の管理は難しく、完璧には無理でも、一時しのぎでない花粉症対策も考えてみるべきではないでしょうか。