夏の脳梗塞

 近年、冬に多いと思われていた脳梗塞が、夏(6-8月)に最も多いことが分かってきています。冬の脳卒中(脳梗塞・脳出血などを総括してこう呼んでいます)とどう違うのでしょうか。冬の脳卒中は寒さによる血圧の上昇などがひきがねになる脳出血・くも膜下出血・心原性脳塞栓症が多く、夏の脳卒中は血液の粘度が増し血栓ができることによる脳梗塞が多いといわれています。

 中医学では、冬の脳卒中は「寒邪」の特性として、末梢血管を収縮させ、血圧が高くなり、脳血管が破れやすくなるためと考えます。 また夏の脳卒中は、「火邪」により、津液(体内で有効に使わせる水分)が消耗し、血液の粘度が増すことによると考えます。「気」が不足することにより、心臓から血液を送り出す機能が弱くなったり、血液が流れる速度が遅くなるのも血がドロドロして血栓ができやすくなる原因と考えます。

どんな人が・どんなときになりやすい?

□血圧が高い人
□高脂血症の人(血液がネバネバして、血栓ができやすい)
□糖尿病の人(血液がネバネバして、血栓ができやすい)
□喫煙習慣のある人
□日中、スポーツや仕事などで汗をかく人
□高年以降、血管・血液の老化に伴い発症リスクは高くなります
□発症は夜間が多い

前兆は?

□片側の手足がしびれたり力が入らなくなったりする
□舌がもつれる
□目の前が暗くなる
□めまい、吐き気 など

 これらは、脳の虚血発作の可能性があり、脳梗塞の前兆の場合が。早めに受診を・・・

予防・治療の漢方は?

 「気」や「津液」を補うのに最適なのが、麦味参顆粒です。心臓のパワーもアップさせ、血液がよい状態で体内をめぐるのを、助けます。ほてりがち、暑がりの人は、西洋人参なども活用できます。また、血液サラサラに最適なのが、冠元顆粒。直接、血液の粘度を下げ、血管への負担を軽減し、血液の流れをよくしてくれます。 「気」を補う薬と、血液の粘度を下げるお薬の組み合わせが効果的です。

日頃からの予防や食品は?

 まめな少量ずつの水分補給(ただし糖分の多いジュースなどはよくない)。 急な冷えは、血管を収縮させ血流を悪くするので、クーラーは控えめに。 食事は、季節の野菜・魚・果物を、薄味(高血圧の場合、特に減塩必要)で。すいか、なし、メロン、トマト、きゅうり、たまねぎ、セロリ、しそなどを積極的に。 たんぱく質は、青魚・たこ・豆腐・納豆などを中心に。 こってりした肉料理や、甘みの強いもの・脂っぽいものは、血液をドロドロさせるので、血圧・動脈硬化などが気になる人はひかえめに。