もっと身近に!活用しよう、ツボと経絡

経絡やツボなどの言葉は皆さんも聞いたことがあると思います。
東洋医学では重視し、治療に重要なものです。
手軽に取り入れられる部分もあますので、ちょっと見直し活用してみましょう。

経絡とは

東洋医学では、血液同様、「気」(エネルギー)の流れも考えます。
経絡とは、「気血」の通り道のこと。
身体の表面と内面を結び、栄養物質や神経伝達物質を流通させます。
太い主要な流れを「経脈」、経脈より細い体の隅々まで届ける流れを「絡脈」といいます。
経脈には、十二正経、奇経八経があります。

ツボとは

経絡の合流点・分岐点になっているのが「ツボ」です。
ツボは経絡を通じて内臓機能を反映するため、鍼灸治療における病気の診断指針となります。
鍼灸や整体では、ツボを刺激することにより経絡を通し、臓器や器官の機能を調節して、身体の状態を整えます。

経絡の異常はどんな病気と関係が深い?

経絡の流れが滞ると、その先の組織に十分な栄養が届かず、痛みや機能不全などが生じます。
たとえば、

① 手足や腰の痛み・しびれ・こわばりなど
② 頭痛や耳目など頭部のトラブル
③ 季節や機構の影響でおきる気象病
④ 慢性の病気や運動機能・内臓機能の低下など

おすすめ経絡セルフケアその1 ツボ刺激

〇足三里

足三里
足の外側、膝から指4本くらい下のくぼみのところ
親指でグイっと押して刺激する
膝の痛みや足のしびれ、胃腸の不調、歯痛などに

〇曲池

曲池
肘を曲げたときにできるしわの外側
反対側の手の親指などで刺激する
肩や首のこり、肘の痛み、肌荒れ、吹き出物などに

〇手三里

手三里
肘をまげてできるしわの一番外から指3本下がったところ
反対の手の親指で、刺激する
首や肩のこり、胃腸の不調、鼻やのどの不調、不安感などに

〇合谷

合谷
手の親指と人差し指の骨が交わるくぼみのところ
反対の手の親指で、5秒程度、痛気持ちいい強さでキープ
頭通・歯痛・鼻づまり・肩こりなどに

おすすめ経絡セルフケアその2 経絡に働きかける生薬の内服

蛇や蠍、蚕などには、経絡を通す働きがあるとされています。
また、入稿や没薬、蘇合香には、香りで、経絡を開き、邪気をのぞく作用があります。
これら貴重な生薬が入った漢方を服用することは、めぐり、つまりを改善する手助けになります。
体質に合わせた漢方処方など服用することで、より体調・体質の改善に役立ちます。
気になる方は、早めにご相談ください。